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社会福祉法人 愛燦会

人のコト

施設長座談会

施設長座談会

──施設運営やサービス提供に関して心がけていること、実際に取り組んでいることはありますか?

長戸

地域に対して「施設に来てください」という姿勢でいることが今までは多かったと思うのですが、これからは逆に施設の方から地域へ積極的に足を運ぶ、という姿勢が大切になってくると思っています。こちらから一方的に発信するだけでなく、地域の声や要望に耳を傾けることも欠かせません。
現在は感染症の影響のためあまり参加できていませんが、以前は地域の行事に積極的に参加するようにしていました。行事の他にも、長寿の里・南濃がある地域特性として高齢化が進んでいることもあるため、地域の方々にとって負担となる堤防の草刈り、地域の清掃活動等にも定期的に参加したりもしていました。

山田

「地域に根差す総合福祉」というのが法人コンセプトの一つでもありますからね。高齢者施設に対してのイメージを開かれたものにするために私も率先して地域に出向き、施設の役割や取り組みをご理解いただけるよう心掛けています。何をするにせよ、「待ち」ではなく「攻め」のアプローチが必要ですよね。

高岡

そうすれば、地域ニーズにもいち早く適切に対応できますよね。そうやって地域とコミュニケーションを取りながら対応し、サービスについても改善を図っていけば、施設としての価値を高めることもできますからね。
あいさんハウス・ぎふのコンセプトとしても「地域の中で暮らす、働く、地域の人の中で活動する」を掲げているように、「地域」というキーワードは絶対に外せません。例えば障がい者の方が一般企業で働くことを目指す就労支援事業では、地域の企業様から内職を受注したり、実習等の施設外就労を企業で行ったりしています。そうやって企業様にも協力していただきながら、障がい者の方の自立を地域全体で支えていくコミュニティを作りたいと思って運営しています。企業の方に障がい者の方の個別特性を理解していただくと、逆に企業の方から障がい者の方の就労について各種提案をいただくこともあるんですよ。

山田

障がい者の方にもできることって実はたくさんあるということに、職員たちが気づくこと自体に難しさはありませんか?

高岡

難しいところは正直あります。ただ「今できること」だけでなく、社会生活を営む上で将来必要となることにも目を向けながら、その「気づき」を具体的な支援へと繋げていければ、ご利用者の未来がさらに開けるかもしれません。ご利用者に対するそのような姿勢と希望を職員には持ってほしいですし、その「気づき」をきっかけとして、職員には大いに挑戦してほしいと思っています。そのためにも私自身、挑戦できる環境を作れる上司でありたいとの思いから、ご利用者や職員と一緒になって試行錯誤し、日々の支援の中で見本を示すように心掛けています。障がい者の方と共に生きる、働く、活動するという仕組み作りが育成テーマの根幹であると考えています。

長戸

ご利用者も職員も一緒に成長していけるといいですよね。こちらの独りよがりにならない目標を職員が掲げ、その目標達成を後押ししていくことが私の役割であると考えています。

──愛燦会の特徴や好きなポイントはどんなところですか?

山田

意欲のある人間にはバックアップしてくれるところ、様々なことにチャレンジさせてくれるところですね。私は以前医療業界で働いていて、愛燦会に入職した時点では介護業界については無資格・未経験の状態でした。入職以前より生活相談員という業務に興味があったのですが、業務を担うにあたり必要となる資格取得を法人から支援いただき、資格取得後には約束通り生活相談員業務に就かせていただきました。法人の支援があったからこそ自分自身の携わりたかった業務に就くことができましたし、次は私が他の職員の支援をしてあげる順番であると思っています。
挑戦に対しても単純に任されるわけではありませんが、自分の目標や仕事の道筋について入念に話し合い、法人の了解を得ることができれば「じゃあ、やってみるか?」という話になります。もし失敗してしまっても「どうして失敗したのか?」という反省点を置き去りにすることなく、皆で前向きに共有できる点も魅力です。

高岡

そうですね。私の場合も、自分が得意な児童福祉分野で法人から成果に対しての評価をいただき、その上で現在では、他の福祉分野にチャレンジしている最中です。得意分野を活かして仕事をすることも大事なことだと思いますが、それだけでは多種多様なご利用者からの要望に応えられる施設長にはなれません。今後とも自身の成長のため、新しいことに前向きに挑戦し続けていきたいと思っています。

──個人の挑戦を後押ししてくれるという組織体制、風土があるのですね。他にはどうですか?

長戸

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組織の大きさや事業の多様性も愛燦会の特徴です。愛燦会は児童から障がい、高齢までの事業展開をしているため、人の一生を総合的にサポートできる法人であると言えます。
目まぐるしく変化する社会や福祉制度の中で、愛燦会のような事業展開のフレキシブルさがないと社会から取り残されてしまうでしょうね。

高岡

例えば、障がい者施設のご利用者が年を重ねていく中で高齢者になられた際、愛燦会では法人内の高齢者施設の利用を提案させていただくことができます。ご利用者やご家族にとって、慣れ親しんだ土地から全く別の土地に転居することや、今までとは異なった福祉サービスを受けることには、大きな不安がつきまとうものです。慣れ親しんだ関係性の中で、安心感を持って継続的に当法人の福祉サービスを利用いただけるのも愛燦会の特徴です。
さらに言うと、入所・通所・訪問サービス等、事業の横展開もしておりますので、今のこの時点でも、ご利用者の要望や環境に合わせて幅広い選択肢の中から最適なサービスを選んでいただくことができるのも大きな魅力であると思っています。

長戸

それは職員にとっても大変魅力になりますよね。10年、20年と勤続してくださっている職員が多くいらっしゃる中、複数の福祉分野で多様な経験を積み重ねることができる。これが職員のキャリア形成にもプラスに繋がるんですよね。

山田

愛燦会内の他施設からも安心・信頼のもとに、「この施設にご利用者や職員を繋ぎたい」と思ってもらえるような施設でありたいですね。そのためには施設長という立場である私たちが率先して各施設との連携を図っていく必要があると思っています。

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──今後の展望・今後の目標についてお聞かせください。

長戸

ご利用者・ご家族・職員、関わる全ての方々に満足してもらえるような施設を作っていきたいと思います。答えは一つではないですし、ましてやこれがベストというものはないと思っています。変化することを怖がらずやっていく、それが私の目標ですね。施設としては「困ったら愛燦会に行き、相談すれば何とかしてくれる」と皆さんに思っていただける存在になりたいと思っています。 とにかく困ったときには地域の支えになり得る、生活全般を支えていける組織を目指しています。

高岡

障がい者の方々に、拓かれた未来を提供していきたいと思っています。そのためにも、まずは自身のアンテナの感度を高くして、「これできるかな?」「どうやったらできるかな?」という前向きな気持ちを常に持ち、現場に色々な発想を落としていきたいと思っています。
そして、ご利用者の方々が主体となって選択・挑戦できる場面をたくさん提供していくことが、運営目標の一つです。目標達成に向け、私たち職員が工夫し希望を持って、毎日一つひとつの業務に着実に取り組んでいきたいと思います。

山田

ヒト・モノ・カネ・サービス・情報、という五つをうまくコントロールしながら施設運営をしていく必要があると思います。そのためには幅広い視野を持ち、職員とコミュニケーションをとりながら決して丸投げはせず、自分の考えを持ちつつも、必要に応じてトップダウン、ボトムアップで物事を決められる組織作りをしていきたいですね。
内向きな考え方だけでは、社会の変化から取り残されてしまいます。地域の方々に親しみであったり、心からの意味合いを感じていただけるような施設を、職員一丸となって作り上げていきたいと思います。そのためにも、ご利用者ニーズ、そして社会ニーズ全般にも幅広く応えることのできる人材の育成を目指し、職員を導くことのできる施設長になれるよう、私自身も日々成長し続けていかなければならないと考えています。

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