私達の毎日
私は愛燦会へ入職してからの8年間、特別養護老人ホームで勤務しています。特別養護老人ホームには、在宅での生活が困難になった要介護の高齢者が入居されており、ご利用者の生活をより良いものにしていくためにどうすればいいのかを日々考えて仕事をしています。仕事は大変である反面、昨日と同じ日はない、毎日に変化を感じ取ることのできる楽しい仕事であるとも思っています。
仕事が大変な時、ご利用者からの「ありがとう」の一言には心底救われます。また、ご利用者の中には、なかなか心を開いていただけない方もいらっしゃいますが、信頼していただくために笑顔で挨拶をしたり何気ない会話や気遣いを重ねていくことによって、ご利用者が徐々に心を開いてくださり笑顔が見られるようになった時にはとてもやりがいを感じます。
一日の流れ
- 09:30
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出勤・申し送り
一日の始まりを大切に、ご利用者や職員と挨拶を交わします。夜勤者から申し送りでご利用者の体調や予定等を確認し、業務の引継ぎを行います。
- 10:00
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ティータイム
ご利用者の好きな飲み物とお菓子を提供し、ゆったりとした時間を過ごしていただきます。ご利用者と会話をしながら、その日の体調や活気を確認します。
- 10:30
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介助
プライバシーに配慮し、排泄や入浴の介助を行います。排泄…ご自身で立位が取れないご利用者には、安全に配慮して時に介護ロボットを使用し、トイレ排泄していただきます。また、皮膚の観察や排尿、排便に変わりがないかの確認も行います。
入浴…ご利用者のADLに合わせた方法で入浴していただきます。単に清潔を保つためだけの入浴でなく、血液循環や新陳代謝の促進、心身のリフレッシュにも繋がるよう配慮したり、音楽をかけコミュニケーションの場としても活用しています。
- 12:00
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昼食
ご利用者が楽しみにされている昼食。食器の位置や箸・コップの向き等、個々に合った配置で、美味しく召し上がっていただけるように配慮し提供しています。
- 13:00
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休憩
午後からも頑張れるよう職員同士でご利用者の話や世間話をしてリフレッシュしています。
- 15:00
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おやつ
会話したりテレビを見ながらリビングで過ごされる方も、居室で過ごされる方もいらっしゃるので、ご利用者の意思を尊重しながらおやつを召し上がっていただきます。職員は安全に配慮して、リビングや各居室のご利用者の様子を見守ります。
- 16:00
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記録
一日のご利用者の様子を記録に残します。過去の記録から様子の経過を辿ることもあるため、小さな言動の変化にも気付いて、共有していくことが大切です。
- 17:30
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夕食
会話をしながら安全にも配慮し、具材を細かく刻んだりおにぎりにしたりして、楽しく気持ちよく食事を召し上がっていただけるようにしています。
- 18:30
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申し送り・退勤
ご利用者の状態は日々変わるため、特に普段との違いに着目して遅番職員、夜勤職員へ申し送りをして退勤します。
私は愛燦会に入職して10年が経ちました。最初は特別養護老人ホーム長寿の里・津島のデイサービスで6年経験を積み、7年目から長寿の里・十四山のデイサービスに配属になりました。
介護は大変できつい仕事だというイメージを持つ方も多いと思いますが、そのイメージとは少し違い、ご利用者のために何ができるかを考えることが私たちの仕事です。ご利用者が何を望んでいるのか、どのような生活をしたいのかに基づいて、ご利用者やご家族、関係機関と相談して支援方針を決め、少しでも長く在宅生活を送ることができるような支援を考えて、日々業務に就いています。
一日の流れ
- 08:00
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出勤・朝礼
朝礼時に職員全員で当日ご利用者情報の共有、再確認を行います。
- 08:10
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送迎
ご利用者の自宅へ向かい、施設まで安全に送迎します。送迎時にはご家族と少しでも多くコミュニケーションを図ってご利用者の状態把握を行っています。
- 10:00
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巡回
送迎終了後、フロアを巡回しご利用者に挨拶をして回ります。その際、ご利用者の状態変化や普段と違う様子が見られた場合には現場職員との情報共有を行います。必要時には担当ケアマネージャーやご家族へ連絡し、急変時でもすぐに対応できるようにしています。
- 10:30
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担当者会議
介護保険の更新やケアプランの見直し期間の際にご自宅へ訪問して施設での利用状況を報告し、ご自宅での様子を伺います。そして、関係機関と情報共有を行い、サービス提供内容の適正化、見直しのための担当者会議を実施します。その際、ご利用者やご家族からの要望に対して施設で対応可能かを回答し、また施設からの依頼をお伝えする等、より良いケアを行うことができるよう関係機関全員で話し合いを行っています。
- 12:00
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休憩
休憩室での食事時間に職員交流を図っています。会話を促すような場とするために休憩室にはあえてテレビを置いていませんが、職員同士の会話で笑いが絶えない時間を過ごしています。
- 13:00
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契約
ご利用者の新規利用開始時にはデイサービス事業所と契約を行います。契約内容についてご利用者、ご家族へ丁寧に説明するために十分に時間を取って、説明漏れがないように細心の注意を払っています。さらに、身体状況やご自宅での生活環境を細かく確認することにより、ご利用者に適した通所介護計画や機能訓練計画の作成に繋げ、職員間で情報の共有も行います。
- 14:00
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アセスメントシートの作成
ご利用者の状態をアセスメントシートに書き込み、アセスメントシートをファイリングすることで、ご利用者一人ひとりの状態を職員が確認できるようにしています。ご利用者の状態は日々変化しやすいため、変化があった際は速やかにアセスメントシートを変更し、最新の情報を職員が共有できるようにしています。
- 15:00
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通所介護計画の作成
担当ケアマネージャーが作成したケアプランを基に、通所介護計画を作成します。ケアプランに記載されたご本人の目標や要望、それらを達成するための具体的な方法等を理解し、画一的なケアではなくご利用者一人ひとりに適した個別ケアを実現できるように作成しています。
- 17:00
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申し送り・退勤
当日に起こった出来事をまとめ、職員全員で共有します。
以前は、クリニックで非常勤として勤務していましたが、常勤で勤務できる病院・施設を探していたところ、長寿の里・十四山とご縁があり、早10年が経ちました。この10年を振り返ると、いつも周りからの助けがあったからこそやってこられたのだと実感しています。本年度より、今までの一看護師業務とは異なった看護リーダーとしての役割も新たに担っています。私の働く、長寿の里・十四山の特徴の一つは、施設で終末期を迎える看取り対応の方が多くいらっしゃることです。ご本人やご家族が様々な思いを抱いていらっしゃる中、看取りはご家族とも信頼関係を築くことが大切となってきます。ご家族の来所時には不安や不満に思うことを話していただけるような環境を作り、この施設で最期の時を過ごすことができて良かったと思っていただけるような関係性を今後とも築いていきたいと思っています。
一日の流れ
- 08:30
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出勤
日誌と申し送りノートを見て、ご利用者の体調や様子に変わりがないかを確認し、その後、経管栄養やインスリンが必要なご利用者の対応をします。
- 09:20
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各フロアの申し送り
各フロア夜勤明けの職員のユニットへ行き、当日のフロア担当看護職員、日勤介護職員と共に夜間帯の申し送りを受けます。夜間帯の様子を日誌に記入し、施設長、副施設長、課長と回覧して情報の共有をしています。
- 09:30
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処置・巡回
入浴されるご利用者や傷のあるご利用者のガーゼ交換、塗り薬の塗布のために各フロアを巡回します。
- 10:00
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往診
週1回、嘱託医の往診時にご利用者状況を上申します。海南病院・老年内科の医師に施設へ来所していただき、ご利用者一人ひとりに対し、医務室にて月1回の診察を行っていただいています。
- 11:30
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血糖チェック
昼食前に糖尿病のご利用者の血糖測定を行います。
- 12:00
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昼食介助
自身で召し上がることが難しいご利用者の介助をしたり、困っているご利用者がいないか気にかけながらフロアを巡回します。
- 12:30
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休憩
お昼休憩は職員と仕事やプライベートの話をしたり、テレビを見たり、少し仮眠を取ったりと、リラックスして過ごします。
- 13:30
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服薬管理
ご利用者の翌日分の薬を各フロア・各ユニットの箱にセットします。過不足のないように服薬表と照らし合わせ複数職員で名前や日付、服薬時間を確認しています。
- 14:00
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入浴後の処置
入浴されたご利用者の傷の手当て、ガーゼ交換等を行います。身体の乾燥がみられる方には保湿剤を使用し、水虫等がある方にはしっかりと乾燥させた後、軟膏を塗布しています。
- 17:00
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血糖チェック・インスリン注射
夕食前に糖尿病のご利用者の血糖測定、インスリン注射の接種を行います。
- 17:30
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申し送り・退勤
日誌と申し送りノートに、一日の様子、特変事項を記入し申し送りをします。
私は愛燦会に入職して5年目になります。1年目はご利用者が実際にどのような生活をされているのか学ぶために介護職員として現場業務を行い、2年目以降は厨房への配属となりました。
厨房の仕事は食事を通してご利用者にとっての「楽しみ」を提供することだと思います。例えば、食事レクリエーションや季節の食材を使用したお弁当を提供すること等によって、楽しさや季節感を感じていただけるように取り組んでいます。また、食べやすさや調理方法にも配慮しています。ご利用者にとっての「楽しみ」であり、生活の一部を支える仕事に私はやりがいを感じています。
一日の流れ
- 08:30
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出勤
まずは早番職員から申し送りを受け、次に当日のショートステイのご利用者の確認を行います。この際に食事形態やアレルギー食を確認し、他職員への連絡も注意して行います。
- 09:00
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調理補助
調理職員が作った料理を特養、ショートステイ、デイサービスに振り分けていきます。その際に、食事形態別に盛り付けを行い、アレルギーや嚥下状態によって固いものが食べられない方等、必要な個別準備をしておきます。
- 11:30
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配膳確認
フロア毎の配膳車に盛り付けた食事を振り分けます。安心・安全な食事を提供するため、配膳間違いや特別食の配膳漏れがないか複数職員で確認し、問題がなければ各フロアへ配膳を行います。
- 12:00
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休憩・検食
配膳後、昼食を検食しながら休憩します。味や食感の改善点について話したり、予定している食事レクリーションでどのようにしたらご利用者に喜んでいただけるかについて話し合ったりします。
- 13:00
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洗浄補助・夕食準備
提供した食器類の洗浄を行います。ただ洗い物をすればよいと思われがちですが、食器類の適切な洗浄や乾燥を行わなければ食中毒等の重大な事故に繋がる可能性があるので気が抜けません。
遅番職員と夕食の献立について注意点の確認を行います。1人で確認するのではなく職員間でお互いに意識を持って取り組むようにしています。
- 14:00
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発注業務
食材の発注業務を行います。適切な分量の食材を発注するために在庫やご利用者の人数を正確に把握し、必要量を計算します。食材によっては調理をすると量が減ってしまうものもあるため、多めに発注する必要があります。また、同じ食材でも種類が多数あるため、その中から見た目・食感・味の良いものを選びご利用者にとって最善のものを選択し発注するように心掛けています。
- 17:30
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配膳確認・退勤
夕食時も昼食同様に配膳確認を行い、問題がなければ配膳します。翌日の朝食や全体の献立を再度確認し、必要事項の申し送りをして、退勤します。
その他業務
- 行事レクリエーション
- 月1回程度、食事レクリエーションを行います。ご利用者は外出の機会も少なく季節を感じることが難しいため、食事から季節を感じていただけるように、旬の食材や見た目を意識した食事の提供を心掛けています。
- 食事状況の確認
- 行事食や季節のお弁当を提供した際には、実際に介護現場へ足を運び食事状況の確認を行います。ご利用者が喜んで食事されている姿を直接見ることができたり、感謝の言葉をいただくこともあります。また、何が好評で、何が好評ではなかったのかを確認し今後の食事へ反映できるようにしています。
- 厨房会議
- 厨房業務について話し合いを行います。現在提供している食事や食材について、業務の流れについて等、議題の内容は多岐に渡りますが、各職員が思っていることを発信しやすい環境作りを心掛けています。